この度、日本において初めてとなる6歳未満のお子様からの臓器提供がありました。
亡くなられたお子様に心から哀悼の意を表しますとともに、深い悲しみの中で臓器提供というご決断をされましたご家族及びご親族の皆様に衷心より感謝と敬意を表します。
メディアの方を含め皆様には、ドナーご家族・ご親族を温かく見守って頂きますよう心からお願い申し上げます。
日本では、1997年に臓器移植法が成立・施行されたことで脳死下での臓器提供が可能となり、それから13年の時を経た2010年7月17日の改正臓器移植法の施行によって15歳未満からの臓器提供が認められるに至りました。
この改正法の施行により、2011年4月に日本で初めて15歳未満の方からの臓器提供が実現しました。今回のご提供で、幼いお二人が重い病気から解放されるとともに、これまで心臓移植を受けるために海外へ渡らざるをえなかった状況が変わっていくでしょう。
「日本人が日本人によって救われる」社会への一筋の光、強い光を授けて頂きました。
当協議会は引き続き、「臓器を提供する、しない、移植手術を受ける、受けない」という4つの権利がいずれも等しく尊重される社会を実現させるため、また、その上で「ドナーのご家族が胸を張って歩くことができる社会」、「移植を必要とする国民が日本人によって救われる社会」の実現を目指して、活動に邁進してまいります。
一日も早く、一人ひとりがお互いの意思を尊重し合い、支え合う社会が実現することを心から願っています。
平成24年6月15日
NPO日本移植者協議会
理事長 山本 登
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