日本移植者協議会2010年活動予定詳細 |
臓器移植フォーラムあいち2010(2010年11月7日)
改正臓器移植法は、漸く本年7月17日に全面施行されました。この法律改正は、私たち臓器移植に係わる者にとっては、1992年の脳死臨調の答申以来の悲願でした。これで漸く海外の法律とほぼ同じ内容となり、今後我が国において臓器移植が一般医療として定着する第一歩となることでしょう。しかしながら法律が改正されたからと言って、我国の臓器移植の現状が変わったわけではなく、制度が改まったに過ぎず、問題が解決したわけでもありません。今後も多くの問題を解決し、様々な活動を続けていかなければなりません。
4月に行ったインターネットによる調査では、臓器移植法の改正を知っている人は30%に過ぎず、内容まで知っている人は4%に留まっていました。この3ヶ月間に多くの報道がなされたことにより、法施行直後のインターネットの調査によりますと、おおよその内容も含め知っている人が38%になりました。しかし未だに改正を知らない人が25%、その内容を知らない人が37%もいます。また既に意思表示をしている人は9%に過ぎません。7月の法施行に合せて、幾つかの臓器移植普及啓発イベントが行われましたが、全国的に行われているわけではありません。臓器移植医療は、広く国民が理解しなければ進まない医療です。そのためには、法が施行された今年は、国民の臓器移植への関心を喚起する絶好の機会と思われます。
そこで当協議会では8月から来年の3月まで、ほぼ毎月、札幌から那覇、名古屋、新潟、福岡、大阪と会場を移し、臓器移植普及啓発活動「グリーンリボン・プロジェクト」を実施することになりました。
ここ愛知県におきましては札幌、那覇に次いで第3回目として日本移植学会と共催し開催します。その内容は、一般の方に分かりやすく臓器移植のお話しを伝える移植フォーラムと移植を受けた子どもたちの明るく元気な作品を展示する「ギフト・オブ・ライフ作品展」を同時期に開催するものです。この活動を通じ、広く臓器移植について法の改正の内容も含め知っていただき、一人ひとりに臓器移植について自分自身の問題として考えていただくとともに、意思表示の大切さを理解していただきたいと思っております。
臓器移植フォーラム
日 時:11月7日(日)14時〜16時30分(開場13時30分)
会 場:栄ガスビル・ホール 名古屋市中区栄3丁目15−33 TEL052-732-3211
テーマ(仮題):「移植医療についてみんなで考えよう・・伝えてください、あなたの意思を」
主 催:特定非営利活動法人日本移植者協議会、日本移植学会、
共 催:ノバルティスファーマ株式会社
後 援(予定):厚生労働省、社団法人日本臓器移植ネットワーク、愛知県、名古屋市、
愛知県医師会、名古屋市医師会、臓器移植患者団体連絡会
**** プ ロ グ ラ ム ****
特別講演:「移植医療への思い」 河野 洋平さん 前衆議院議長
講 演:「心臓移植者からの思い」 北崎 英二さん 心臓移植者
座談会:「移植医療についてみんなで考えよう・・伝えてください、あなたの意思を・・」
内海 十朗さん(ドナー家族)
杉谷 篤さん(移植医、藤田保健衛生大学医学部臓器移植再生医学教授)
山本 登さん(腎臓移植者、NPO日本移植者協議会東海支部支部長)
コーディネーター 真鍋 奈緒子さん(社団法人日本臓器移植ネットワーク中日本支部)
司 会:安部 まみこさん 中京テレビアナウンサー
臓器移植応援ライブ:James Havensさん
ギフト・オブ・ライフ15周年記念作品展
11月11日(木)〜15日(月)9時〜19時 名古屋市金山南ビル1階ロビー
名古屋市中区金山町1丁目1-1 (052) 678-2200(代)
1994年の京都で開かれた国際移植学会に合わせて初めてギフト・オブ・ライフ「移植を受けた子どもたちの作品展」を開催し、その翌年から15年間に亘り、全国各地で600回以上開催してきました。今回15周年を記念して新たに募集した作品に加えて、この15年を振り返る作品も展示します。
移植により「いのちを贈りもの(Gift of Life)を受け元気になった子どもたちの作品を通して、移植医療の素晴らしさを知っていただきたいと思います。
お問い合せ先:NPO日本移植者協議会
〒530-0054 大阪市北区南森町2-3-20 プロフォートビル507号
TEL:06-6360-1180・FAX:06-6360-1126
E-mail:nichii@guitar.ocn.ne.jp
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