臓器移植患者団体連絡会活動報告

臓器移植患者団体連絡会(臓移連)及び臓器移植法改正へ向けた活動

(2009年5月)

昨年は、必死で活動したにも関わらず、政局を読み切れず、解散騒動に翻弄され、体制を建て直すことが出来ませんでした。世論喚起のために日本移植学会主催し、11月30日名古屋での市民公開講座を皮切りに、12月23日の大阪、3月1日仙台、3月8日札幌、3月22日熊本、3月28日広島、4月5日東京と開催されましたが、どの会場も予想を上回る参加者があり、大いに盛り上がりました。日本移植者協議会、臓器移植患者団体連絡会としても開催に協力しました。

1月にWHOの理事会で、昨年のイスタンブール宣言でうたわれた「臓器の自給自足、トランスプラントツーリズム(渡航移植)の原則禁止」が承認され、この5月の総会で指針として承認されることが伝えられ、漸く国会も今通常国会での採決へ向け動き出しました。

臓移連では、3月12日河野洋平衆議院議長と江田五月参議院議長に対し要望書を提出し、厚労省記者クラブにおいて記者会見を行いました。(別掲)なお当日日本移植学会も両議長に対して要望書を提出しました。

4月9日には、臓移連がお手伝いをして、海外で心臓移植を受けられずに亡くなったご遺族が中心となり「臓器の移植に関する法律の決議を求める」国会請願を約38000名分提出しました。今まで私たち患者団体や移植待つ方が請願を行ったことはありますが、お子さんをなくされた御両親が中心となって法改正の請願をされたことはありません。これは、新聞やテレビで大きく報道されました。

そいて4月14日、臓移連が主催し「臓器移植を進める会「日本人を日本人が救える国に!」−臓器移植法早期改正を−」開催しました。これはテレビ、新聞各社が大きく報じましたので、ご存知のこととでしょうが、平日の午前中の会と言うことで、どれだけの方が参加されるか、本当に心配しました。

当協議会として、関東四県の会員280名にまず案内状を送り、加えて5日前には、往復葉書で参加の呼びかけと参加者数の確認を行いました。開催前日の確認では、当協議会会員の参加は70名でした。会場定員は約500名もあり、他の団体の参加者数をたしても漸く300人ほどで、到底足りません。国会議員全員に臨席のお願いもしていましたので、ここで正否が法改正に大きな影響を与えると考えていました。

当日は、心配された天気は、薄曇り。雨もどうやら昼過ぎまでは大丈夫な模様でひと安心しましたが、参加者数が気になります。10時30分の開場予定でしたが、10時を過ぎると、徐々に参加者が集まりだし、どんどん増えて行きました。そして会が始まることには、後ろや通路にまで人が立ち、会場外にもあふれてしまいうほど500名もの人が参加されました。国会議員も30数名が出席され、秘書を合せると100人を近くになりました。報道もテレビカメラが6台並び、新聞各社はもとより、通信社とほぼ全ての報道機関が取材しました。今回当協議会会員の方は、恐らく100人を超えていると思います。本当にご参加ありがとうございました。

今まさに、国会も動いています。何度も今度こその言葉を言ってきましたが、今回は、今通常国会での採決が現実のものとなってきました。この5月には、D案も提出されるとのことです。気を緩めず、引き続き法改正へ向け精一杯がんばって参ります。今後とも引き続き、会員方々のご協力をよろしくお願い致します。


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